Conference on 4D and Functional Fabrication 2025
4DFF2025大会実行委員長:津田和俊(京都工芸繊維大学)
4DFF2025大会副実行委員長:藤井雅彦(慶應義塾大学SFC研究所)
4DFF2025大会副実行委員長:湯浅亮平(慶應義塾大学)
「これまでの3D造形・再現技術を超えていく新しい価値創造を目指した研究・開発」の成果を発表するコンファレンス4DFF2025を下記概要で開催いたします.
開催前に京都市内の研究施設,開発拠点等の見学会も計画しています.発表者・参加者による懇親会も開催予定です.みなさまの発表,参加をお待ちしています.
開催日時 | 2025年10月23日(木),10月24日(金) 発表・参加予定の方には,早めの宿泊予約をお薦めします. |
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開催場所 | 京都工芸繊維大学 松ヶ崎キャンパス 60周年記念館 (京都市左京区松ヶ崎橋上町) 地下鉄烏丸線 松ヶ崎駅より徒歩8分 オンライン(Zoom)による発表・参加も可 |
基調講演 招待講演 |
基調講演:田中 浩也 (慶應義塾大学)「EXPO 2025 大阪・関西万博における3D/4D活用の現状と今後の展望」 招待講演:三田地 博史 (新工芸社)「新工芸について」 |
発表分野 | 「これまでの 3D 造形・再現技術を超えていく新しい価値創造を目指した研究・開発」に関する分野 ・マテリアルデザイン(材料,物性制御等) ・ハードウェア(3Dプリンタ等)・ソフトウェア(モデリング,シミュレーション,DfAM等) ・制度,法律・ビジネスモデル(サステナビリティ他) ・流通,SDGs ・オプティマイゼーション・表現・文化(アート,エンターテイメント等) ・生活(教育,衣食住,健康,インフラ等) ・QOL ・たのしさ,うれしさ,おもしろさ |
発表形式 | 4DFF2025では,[⼀般発表] [デモ/ポスター]の2つの形式で発表を募集します. 各形式の優秀発表はコ ンファレンス最終日に表彰いたします.
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参加申し込み |
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主催 | 4DFF研究会 (一般社団法人 日本画像学会) |
共催 | 京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab |
後援 | やわらか3D共創コンソーシアム 慶應義塾大学SFC研究所 デジタル駆動超資源循環参加型社会共創コンソーシアム |
施設見学会 | 10/22(水)午前:エス.ラボ株式会社 10/22(水)午後:KYOTO Design Lab 詳細は参加案内をご覧ください |
プログラム | 予稿・最終プログラムは10月頃公開予定です |
交流会 (懇親会) |
10/23(木)夕方に会場で開催予定 |
実行委員 | 常盤拓司(北海道大学),青木まゆみ(慶應義塾大学),山岡潤一(慶應義塾大学) 高橋茂樹(山形大学),貝沼友紀(山形大学),臼井昭子(山形大学),筧康明(東京大学), 大柏宣栄(武藤工業),木脇幸洋(ブリヂストン),市原政喜(市原国際特許事務所) 中野雄太(三菱ケミカル),竹之内崇(三菱ケミカル),徳田雄嵩(KDDI総合研究所),竹内達夫(日本画像学会) |
お問い合わせ | info@sig4dff.org |
Profile:
2003年京都大学COE研究員,2004年東京大学生産技術研究所助手を経て,2005年より慶応義塾大学環境情報学部専任講師.
2008年より同准教授,2016年より同教授.2010年マサチューセッツ工科大学建築学科客員研究員.
2012年慶応大学SFC研究所ソーシャルファブリケーションラボ設立・代表.
2011年ファブラボ鎌倉設立.2013年第9回世界ファブラボ会議(横浜)実行委員長.
2013年経済産業省「新ものづくり検討委員会」委員.2013年総務省「ファブ社会の展望に関する検討委員会」座長.2014年 経済産業省「新ものづくりネットワーク構築支援事業」委員.
2014年総務省「ファブ社会の基盤設計に関する検討委員会」座長.
専門は3Dとネットワークを結び付けた創造性支援であり,より具体的にはデジタルファブリケーションの可能性を先駆的に探究している.
大阪万博2025 日本館内「ファクトリーエリア」常設展示制作を主担.
Summary:
2025年日本国際博覧会(「大阪・関西万博」)では,食品から建築までさまざまな3Dプリンタが活用されています.
そのようななか,慶應義塾大学KGRI環デザイン&デジタルマニュファクチャリング創造センターでは,
「3Dプリンタの"動きそのもの"を見せる」ことをコンセプトに,エス.ラボ株式会社,株式会社放電精密加工研究所,
株式会社Digital Archiらと共創し,日本政府館ファクトリーエリアでの常設展示制作(「双鶴」)を担当しました.
本講演では,その舞台裏を紹介し,また藻類を活用したスツールのコンセプトから設計・製造までの過程を振り返ります.
さらに,今回の万博でできたこと,できなかったことを整理したうえで,3Dプリンティング/4Dプリンティング技術の全体のさらなる発展可能性を考えてみたいと思います.
Profile:
京都工芸繊維大学/大学院でデザインを学んだ後,株式会社キーエンスで製品デザイン業務に従事.
その後,株式会社YOKOITOでデジタルファブリケーションを中心とした研究活動・自社商品開発を行い,2020年に新工芸舎を立ち上げ,2023年に法人化.
デジタルファブリケーションが生み出す,コンピュータとアナログ世界の境界面に現代におけるモノの在り方を模索する.平成元年生まれ.
Summary:
ごく普通のデザイン学生だった私は,reprap黎明期の3Dプリンタに出会い,その使い道を模索するうちに,これは「新しい工芸」であるという確信を持つに至りました.
やがて「デザイナー」と名乗ることをやめ,自らの実践に「新工芸」という名を与え,新工芸舎としての活動を始めます.
大量生産を象徴する樹脂という素材が,ようやく工芸的な存在へと変化しつつある今,量産に先立つ計画を担う「デザイナー」という職能のあり方を問い直す必要があると感じています.
これは,明治以降の日本の工芸の変遷と,戦後デザインの出自を振り返りながら,「ものをつくる」とはどういうことかを根本から見つめ直し,再構築する営みでもあります.
分業とシステム化により失われた,身体と技術の関係性,創造と労働の結びつき.それらをもう一度,自分の手と実践を通じて組み立て直そうとする試みなのです.