4DFF2023は終了しました.発表・参加ありがとうございました.
各賞の受賞者を発表します
予稿集・最終プログラムを公開します
(予稿ダウンロードサイト)
暫定プログラムを公開します
参加者募集は終了しました
前日に拠点訪問(各所先着20名)も行います.
招待講演2件が決定しました
基調講演が決定しました:九州大学教授 津守不二夫「磁場駆動型4D造形」
発表募集は終了しました
31件の発表申し込みがありました.
4DFF2023は11月1日,2日にブリヂストン グローバル研修センター(東京都 港区 南麻布)で開催します!

About Conference on 4D and Functional Fabrication 2023

4DFF2023大会実行委員長:湯浅亮平(慶應義塾大学)
副実行委員長:藤井雅彦(慶應義塾大学SFC研究所),木脇幸洋(ブリヂストン)


「これまでの3D造形・再現技術を超えていく新しい価値創造を目指した研究・開発」の成果を発表するコンファレンス4DFF2023を下記概要で開催いたします.

本年度は会場(ブリヂストン グローバル研修センター)での開催となります.オンライン(Zoom)による参加も選択できます.
大会前には研究施設,開発拠点等の見学会も計画しています.発表者・参加者による懇親会も開催予定です.

みなさまの参加申し込みをお待ちしています.

開催日時 2023年11月1日(水)・2日(木) 9:30〜18:30 
開催場所 ブリヂストン グローバル研修センター (東京都 港区 南麻布)
オンライン(Zoom)による発表・参加も可 
基調講演 津守 不二夫 (九州大学 教授)「磁場駆動型4D造形」
募集分野 「これまでの 3D 造形・再現技術を超えていく新しい価値創造を目指した研究・開発」に関する分野
・マテリアルデザイン(材料,物性制御等) ・ハードウェア(3Dプリンタ等)・ソフトウェア(モデリング,シミュレーション,DfAM等)
・制度,法律・ビジネスモデル(サステナビリティ他) ・流通,SDGs ・オプティマイゼーション・表現・文化(アート,エンターテイメント等)
・生活(教育,衣食住,健康,インフラ等) ・QOL ・たのしさ,うれしさ,おもしろさ
募集発表形式 4DFF2023では,[⼀般発表] [ショーケース]の2つの形式で発表を募集します.
各形式の優秀発表はコ ンファレンス開催後に発表,表彰いたします.
  • 一般発表 4DFFに関する研究成果の口頭発表(Q&A込みで20分)
       申込方法:発表内容を要約した500字以内のAbstractを提出.(発表までに4ページ以内の予稿を提出)
           申込締切:2023年7月25日(火)17:00
  • ショーケース 4DFFに関する研究成果の会場での展示・説明
       申込方法:研究成果を要約した500字以内のAbstractを提出.(発表までに4ページ以内の予稿を提出)
       申込締切:2023年7月25日(火)17:00
4DFF2023 発表申し込み詳細はこちら(申込期限:7月25日(火) 17:00)受付終了
参加申し込み
  • 参加(聴講)申し込み締切は10月23日です.
  • 発表者の方も参加申し込みが必要です.
参加案内・申し込みはこちら(申込期限:10月23日(月)17:00)
主催 4DFF研究会(一般社団法人 日本画像学会)
後援 やわらか3D共創コンソーシアム
慶應義塾大学SFC研究所 デジタル駆動超資源循環参加型社会共創コンソーシアム
施設見学会(拠点訪問) 10月31日(火) 午後:ブリヂストンイノベーションパーク(小平市)
10月31日(火) 午後:3D Printing Corporation (横浜市鶴見区)
プログラム 予稿集,最終プログラムを公開しました
交流会(懇親会) 11月1日夕方に参加者の交流を図るイベントを予定しています
実行委員 常盤拓司(慶應義塾大学),青木まゆみ(慶應義塾大学),山岡潤一(慶應義塾大学),
高橋茂樹(山形大学),古賀洋一郎(3D Printing Corporation),大柏宣栄(武藤工業),市原政喜(市原国際特許事務所),
上田雄一(JSR),竹之内崇(三菱ケミカル),竹内達夫(日本画像学会)
お問い合わせ info@sig4dff.org

Keynote Speech : 「磁場駆動型4D造形」4D Printing for Magnetic Actuation

Fujio Tsumori Photo

津守 不二夫 Fujio Tsumori

九州大学 教授

Profile:
1994年:東京大学工学部金属工学科卒業
1996年:東京大学大学院工学系研究科金属工学専攻修士課程 修了
1999年:東京大学大学院工学系研究科金属工学専攻博士後期課程 修了,博士(工学)東京大学 学位授与
2000年:大阪府立産業技術総合研究所 客員研究員
2001年:京都大学大学院工学研究科機械工学専攻 助手
2004年:京都大学大学院工学研究科マイクロエンジニアリング専攻 講師
2009年:九州大学大学院工学研究院機械工学部門 准教授
2010年4月~10月:フライブルク大学(ドイツ)Dept. Microsystems Eng., Visiting Researcher(JSPS優秀若手研究者海外派遣)
2020年10月:九州大学大学院工学研究院航空宇宙工学部門 教授

Summary:
ゴムやゲルといった柔軟な素材内に磁性粒子を分散することで,そのまま外部磁場により変形するソフトアクチュエータとなります.このような磁場駆動型アクチュエータは電気配線も必要とせず,極めてシンプルに実現できます.このような特徴のため,体内で駆動する医療デバイスや,微細な駆動構造を作りこむための技術として有用です. この磁性粒子分散材料ですが,母材となる柔軟材料の選択次第で3Dプリント技術にそのまま使うことが可能です.さらにはプリント時,造形箇所に磁場を印加しておくことで,得られる構造の各所各所に磁気的な異方性を「プリント」することも可能です.そして,磁気異方性を適切に設定することで,同じ形状の造形体ながら,異なる運動を実現することができます. 本講演では磁場駆動柔軟構造体とその3Dプリント(すなわち4Dプリント)方法について紹介します.駆動原理や設計手法について解説し,実際の駆動構造の動画を使った実例をお見せします.                                     

Invited Speech:「軟質樹脂3Dプリントを用いた最終製品量産化への挑戦」
 ~ワコール×キョーラク ぷるるんメッシュパッド発売までの道のり~

Tomoyuki Tomita & Kaori Horibe

富田 知幸 / 堀部 香里
Tomoyuki TOMITA / Kaori HORIBE

キョーラク株式会社 / 株式会社ワコール

Profile:
富田知幸:千葉大学工学部卒業後,キョーラク株式会社に入社.入社初年より軟質樹脂を用いた3Dプリント技術開発に従事し,新技術・新商品の開発に注力している.「ぷるるんメッシュパッド」開発では,自社の有する熱可塑性樹脂材料ノウハウ,及び軟質樹脂3D造形技術の観点から製品開発に貢献,量産立ち上げまで実施した.現在,キョーラク株式会社 技術研究本部所属.

堀部香里:奈良女子大学生活環境学部を卒業後,株式会社ワコールに入社. 人間科学研究開発センターに所属し,人間科学的視点に基づいた製品開発や新技術開発に従事.近年は3Dプリント技術のインナーウェアへの転用に取り組み,2023年3月リリースの「ぷるるんメッシュパッド」を開発.現在,株式会社ワコール マーケティング本部人間科学研究開発センター 研究員.

Summary:
現代において,3Dプリント造形技術は単なるコンセプト確立としての試作用途に限らず,最終製品製造への活用検討が活発に行われています.しかし,特に大量生産品に おいて,3Dプリント技術の適用には超えるべきハードルが多いことも事実です.ワコールとキョーラクが共同開発し,乳房を手術された方のためのブランド「ワコール リマンマ」より2023年3月から発売開始となった「ぷるるんメッシュパッド」は,キョーラク独自の“軟質樹脂3Dプリント技術”とワコールが長年積み重ねてきた女性のからだに関する知見をうまく組み合わせることで誕生しました.
本講演では,ワコールとキョーラクが軟質樹脂3Dプリント技術での最終製品量産化に挑戦し,本製品の発売までに歩んできた道のりについてご紹介します.企画背景と軟質樹脂3Dプリントだからこそ実現できた商品特徴や,最終製品として求められる機能および強度を叶える3Dプリント造形技術・メタマテリアル設計技術,アパレルならではの品質評価や安定生産技術について解説します.                                                                            

Invited Speech:「熱を加えるだけで狙った立体に自動で変形する布「Steam Stretch」の設計技術」

Tomoyuki Tomita & Kaori Horibe

大嶋 泰介 / 須藤 海
Taisuke OHSHIMA / Kai SUTO

Nature Architects

Profile:
大嶋泰介:東京大学総合文化研究科広域科学専攻広域システム科学系博士課程単位取得退学.独立行政法人日本学術振興会特別研究員(DC1),筑波大学非常勤研究員などを経て,2017年5月にNature Architectsを創業.メカニカル・メタマテリアル,コンピュテーショナルデザイン,デジタルファブリケーションの研究に従事する.独立行政法人情報処理推進機構より未踏スーパークリエータ,総務省より異能ベーションプログラム認定.

須藤海:東北大学理学部卒業(学士),東京大学大学院総合文化研究科卒業(修士).現在同研究科博士後期課程にて折紙工学・計算折紙の研究に従事.2018年度未踏事業にて折紙技術を用いたプロダクト設計支援ツール「Crane」を谷道と共に開発.2017年にNature Architectsにて創業メンバとして参画.最高研究責任者(CRO)として研究開発に従事.

Summary:
Nature Architects株式会社はA-POC ABLE ISSEY MIYAKEとの共同開発により,「熱を加えるだけで狙った立体に自動で変形する布」の設計製造技術を開発し,最小限の縫製でジャケットや照明など,立体的な形状のプロダクトを生み出すことに成功しました.
本プロジェクトはISSEY MIYAKEが持つファブリックの自己折技術「Steam Stretch」に,当社が持つ折紙のためのComputational Designプラットフォーム「Crane」を適用することで実現されました.2023年春に行われたミラノデザインウィークにてその成果の一部がプロトタイプとして展示され,現在製品化に向けて継続開発しています.「狙った立体に変形する」という機能をComputational Designを用いて「折り」のパターンという幾何学情報に埋め込み,それを縮む糸と縮まない糸を組み合わせた「織り」のパターンに変換し,ジャカード織機で製造して熱を加えて自己折するという,4DFFの要素が全て詰まったような内容となっています.
今回はこのような技術的な詳細からNature Architectsが普段行っている自動車や航空宇宙・建設業界における実務的な事例紹介まで領域横断的な講演を行います.                                                                              

多田隈 理一郎氏をキーノートスピーチにお招きして昨年開催した
「Conference on 4D and Functional Fabrication 2022(4DFF2022)」公式ウェブサイトはこちら(Hybrid).
竹中 司氏をキーノートスピーチにお招きして開催した
「Conference on 4D and Functional Fabrication 2021(4DFF2021)」公式ウェブサイトはこちら(オンライン).
山中 俊治氏をキーノートスピーチにお招きして開催した
「Conference on 4D and Functional Fabrication 2020(4DFF2020)」公式ウェブサイトはこちら(オンライン).
宮前 義之氏をキーノートスピーチにお招きして開催した
「Conference on 4D and Functional Fabrication 2019(4DFF2019)」公式ウェブサイトはこちら(会場).
落合 陽一氏をキーノートスピーチにお招きして開催した
「Conference on 4D and Functional Printing 2018(4DFP2018)」公式ウェブサイトはこちら(会場).