Conference on 4D and Functional Fabrication 2022
4DFF 2022 大会実行委員長:小川純(山形大学)
副実行委員長:藤井雅彦(慶應義塾大学SFC研究所),高橋茂樹(山形大学)
「これまでの3D造形・再現技術を超えていく新しい価値創造を目指した研究・開発」の成果を発表するコンファレンス4DFF2022を概要で下記開催いたします.
この研究領域の発表・議論の場として 4DFF 研究会は,コンファレンス 4DFF2022 を下記要領にて開催いたします.
本年度はオンライン,あるいは山形市の会場(やまぎん県民ホール)での発表を選択できます.
山形市での会場は,発表者・参加者による懇親会も開催予定です.(新型コロナの感染状況により,全面的にオンライン開催に変更する可能性があります.)
学生,技術者,研究者の皆様の積極的な発表申し込みをお待ちしています.
開催日時 | 2022年10月13日(木)・14日(金) 9:10〜18:20 |
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開催方法 | 実会場オプション(山形市 やまぎん県民ホール)付きオンライン(oVice)開催 |
基調講演等 | 基調講演:多田隈 理一郎(山形大学工学部 准教授),招待講演:山本 雅人(北海道大学大学院 教授),川節 拓実(大阪大学 助教) |
募集分野 | 「これまでの 3D 造形・再現技術を超えていく新しい価値創造を目指した研究・開発」に関する分野」 ・マテリアルデザイン(材料,物性制御等) ・ハードウェア(3Dプリンタ等)・ソフトウェア(モデリング,シミュレーション,DfAM等) ・流通,SDGs ・オプティマイゼーション・表現・文化(アート,エンターテイメント等) ・生活(教育,衣食住,健康,インフラ等) ・QOL ・たのしさ,うれしさ,おもしろさ |
募集発表形式 | *4DFF2022では,[⼀般発表] [ショーケース]の2つの形式で発表を募集します.各形式の優秀発表はコ
ンファレンス開催後に発表,表彰いたします.
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参加申し込み |
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主催 | 4DFF研究会(日本画像学会) / やわらか3D共創コンソーシアム 共催 |
後援 | 山形大学 / 慶應義塾大学SFC研究所 デジタル駆動超資源循環参加型社会共創コンソーシアム |
お問い合わせ | info@sig4dff.org |
Profile:
2005年 東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻博士課程 修了.博士(工学).2006年まで科学技術振興機構戦略的創造研究推進事業 CREST 研究員.2008年まで産業技術総合研究所日仏ロボット共同研究ラボラトリーにて日本学術振興会特別研究員(PD).この間,2006年6月~2008年2月までハーバード大学客員研究員.2009年まで東京大学情報学環学際情報学府特任講師.2010年までフランス国立科学研究センター博士研究員(解析・システムアーキテクチャ研究所).2010年から山形大学大学院理工学研究科テニュアトラック助教,2013年から山形大学大学院准教授,現在に至る.ロボット工学の研究に従事.IEEE,日本機械学会,日本ロボット学会の会員.
Summary:
現代においては,3次元CADや5軸マシニングセンタ等のNC工作機械,および3Dプリンタを活用することにより,当該研究者が開発してきた全方向駆動歯車や球状歯車のような,新規の機構を考案・試作することが容易になってきています.
新しいアイディアを実現するための機構を,即座に3次元CADを用いて,3次元CGとして視覚化し,回転・拡大しながら様々な方向から観察・検討した上で,その機構を3Dプリンタで実体化することにより,考案したアイディアの有効性を,基礎実験により検証できます.また,その基礎実験の結果をフィードバックした改良機も,3DプリンタやNC工作機械により,短期間で製作可能であるため,「考案したアイディアをさらに完成度の高い形で何度も具現化してゆき,実験や議論を繰り返し,確実にアイディアを実現可能な新規機構の原理に到達する」という螺旋状の過程を,短期間で辿ることが可能となっています.
本講演では,そのような新しい造形技術に基づく,アイディア具現化のための螺旋状の試作過程や,その過程に伴う弁証法的な止揚を促進する議論の方法について,その過程を経て開発された全方向駆動歯車や球状歯車等の原理と共にご説明します.
Profile:
1996年 北海道大学大学院工学研究科博士後期課程修了.博士(工学).
1996年 日本学術振興会 特別研究員(PD)
2007年 北海道大学大学院情報科学研究科准教授
2012年 北海道大学大学院情報科学研究科教授
その間,科学技術振興機構(JST)さきがけ研究員,米国Duke大学客員研究員,を兼任
2019年 北海道大学大学院情報科学研究院教授(組織変更,現職)
2020年 北海道大学人間知・脳・AI研究教育センター兼務
人工知能/人工生命,群ロボット,組合せ最適化,ゲーム情報学,などの研究に従事.
Summary:
ディープラーニング(深層学習)の普及にともなって近年では,さまざまな領域への AI 応用が見られるようになっている.
最近では,画像からの分類や物体検出のみならず,動画からの行動分類,時系列データの予測や自動翻訳などへも展開している.
本講演では,このような AI の社会応用についての最新動向を紹介するとともに,当研究室で取り組んでいる研究事例についても紹介する.
具体的には,AI による動物園における動物見守りに関する取り組みや,技能伝承の課題へ向けた AI による研削加工技術における加工結果予測,などについて紹介する.
Profile:
2018 年大阪大学大学院博士後期課程修了.博士(工学).2017 年より日本学術振興会特別研究員(DC2).2018 年より大阪大学先導的学際研究機構特任助教.2019年より東京大学大学院情報理工学系研究科特任助教,大阪大学工学研究科および先導的学際研究機構招へい教員.2020年より大阪大学大学院基礎工学研究科助教,現在に至る.国際電気通信基礎技術研究所(ATR)客員研究員および(一社)次世代ロボットエンジニア支援機構代表理事.日本ロボット学会研究奨励賞,IEEE EDS Kansai Chapter MFSK Award等を受賞.知覚に興味を持ち,やわらかな触覚センサなど主としてセンシング,ソフトロボティクスに関する研究に従事.
Summary:
3Dプリンティング技術の発展に伴い,ロボットの作り方には多様な選択肢が現れた.中でも,やわらかな材料の複雑な成型を可能にする技術,またやわらかな材料自体を3次元的に印刷できる技術は,やわらかな材料が生み出す機能を活かすソフトロボティクス分野の発展を強く後押ししている.本発表では,このような3Dプリンティング技術を用いたソフトロボティクスの研究事例を紹介するとともに,弊研究室で進めるやわらかな触覚センサ・ロボットについて紹介する.また,3Dプリンティング技術が切り拓くソフトロボティクスの今後について議論する.